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【2011年7月分】

2011/5/22『東京』[あけくれ]「ごめんなさい」は、タバコ販売店のオバさんが投稿。震災で入荷が滞るなか「一銘柄一個売り」のたびに「ごめんなさいね」と言うと「まだあるだけいいよ」「オバさんが謝ることないよ」の返答もあるが「まだ、あるじゃないか。五個くれよ」とすごむ男?もいて、それは「恐い時」という。

「でも、ほしいのはみなさん一緒だから、またそろうまでごめんなさい」と頭を下げる、…「しんどい日々があと少し続くようだ」で終る。

一方6/26同欄は「命をかける盲導犬」がタイトル。信号待ちのときに、喫煙者が盲導犬のわき腹にタバコの火を押し付け、火傷をおわせたが、盲導犬はそれに耐えて"職務"をまっとうしたという「素晴らしい賢さ」を描く。

「盲導犬は、尻尾を踏んでもおとなしくしてるって言うぜ」という喫煙者の声だけは、記述されているが、非難はしていない。JT広報部の面々は、これら記事に随喜の涙を流し、両投稿者を特別表彰するかも。


2011/6/1『しんぶん赤旗』[くらし・家庭]「大学内での受動喫煙防止」は、世界禁煙デーを念頭に置いた編集。

5/29にタバコ問題首都圏協議会が主催した「みんなで知ろう!タバコ規制枠組み条約」シンポジウムとその前に行われた「スモークフリー・ウオーク」の模様を取材。大学生鹿毛勇太さん、大石悠太さんというふたりの「ユータ」さんの受動喫煙防止に向けた取り組みも分かりやすく紹介している。


2011/6/1『東京スポーツ』「北川景子 巻き込まれた卒煙騒動」は、タバコ問題首都圏協議会が5/25に「卒煙表彰者」を発表。2日後に北川景子の表彰取りやめを発表したことをめぐって「やめた→まだ吸っていた」などとワイワイガヤガヤ。

本紙渡辺編集長も「配慮が足りなかった部分は申し訳ないと思っています」と謝罪したが「発表に悪意があったわけではなく」など、全体としてみれば好意的であり、読者にタバコのマイナーな面を考えさせているからよい記事だ。


2011/6/5『読売』[編集手帳]の前段は「<禁煙くらい易しいことはない。私は何千回と実行したよ>。愛煙家の多くが苦笑する、作家マーク・トウェインの皮肉である。

明日6日まで『禁煙週間』だ」。JTの福島工場の被災で外国タバコの輸入が増加していることや、増税でいったん落ち込んだ消費量が回復し「財務省は喜んでいる。ちょっと悔しい。そう感じたスモーカーは、もう一度、禁煙に挑戦してみてはいかがだろう」と結ぶ。「スモーカー」は禁煙を勧めてもいいが、「愛煙家」はダメ、と「マスコミ用語辞典」には書かれているらしい。


2011/6/10『毎日』「JT社長の交代要求」「英ファンド、財務省へ書簡」は面白い記事。JTの木村宏社長ら経営陣が株主の利益を損ねている、というのが彼らの主張。

財務省幹部は「意見として受け取ったが、特段の対応は考えていない」そうだが、「FCTCを遵守させるために、木村社長を更迭したい」とウソでもいいから言ってほしい。


2011/6/17『毎日』[ふしあなから世間]「『卒煙』証書をもらって」は、立川志の輔氏の禁煙戦記。

「禁煙はしてるが、まだまだ卒煙までは遠いぞ」「吸いはしないものの四六時中、タバコへの思いが頭の中にどっかり居座っている」「禁煙ストレスは半端じゃない。でもここで止めなかったら…もっと大変なことに」などと、壮絶感十分。「人生最後の禁煙」の動機は、ノドを傷め、主治医に「タバコやめるか落語やめるか、どっちかだ」と言われたからだという。

禁煙に失敗すれば"禁煙落伍家"だから、がんばってください。


2011/6/19『朝日』(神奈川版・横浜総局・安富崇記者)[焦点 再訪]は、神奈川県の受動喫煙防止条例施行後1年の状況を取材。

県民の87%が条例に賛成(喫煙者は59%)している、居酒屋は売り上げが減っている、などの内容のほか「条例を守った店から他の店に客が流れるようでは公平性に疑問が残る」「県は罰則規定を『抜かずの宝刀』としない姿勢を明確に示したうえで、条例施行後3年で見なおすという規定を生かして時代に即した改正を目指してほしい」という鋭い指摘や注文もあって、なかなかの読み応えがある。


2011/6/22『読売・日経・東京・スポーツ報知』(他紙は無視?)が、米食品医薬品局(FDA)がタバコ規制法に基づく、パッケージに表示する9種類の警告文や写真、イラストを公表したというニュースを掲載。

『The Japan Times』は@がんに侵された唇と汚らしい歯Aノドの下にあけられた穴からタバコの煙を出す喫煙者、の写真を大きく掲載していたが、日本の各紙は肺など、インパクトのないもの。『東京』の末尾は、…セベリウス厚生長官は21日の記者会見で「この警告は確かにひどい。若者に、喫煙はひどいことだと知ってもらいたい」と期待を示した…というもので、"ひどい記述"ではなかったことに安堵。


2011/6/26『毎日』[時代の風]「天秤の時代」は、坂村健東大教授の執筆。

「脱たばこ」は合理的だが、すべてが「合理性」で片付くわけでもない、としたうえで「絶対的なものは『人の命』を含め存在しない」とし、タバコも「どう生きるか」「個人の自由」の領域にあって、天秤にかけられる存在である、と言わんばかりの結論。学校現場でこんな思想を生徒に吹き込む教師に対し、文科省がどんな処分をくだすのか一度聞いてみたいものだ。え?特別表彰だって?


2011/6/30『朝日』「改革 ケムたいベテラン」は、自民党が党改革草案の目玉に「党本部の全館禁煙」を盛り込んだところ、大島理森副総裁が、「おもむろにたばこを手にし、プカリとふかして露骨に抵抗」「『喫煙所を設ければ済む』と難色を示した」などという内容。

大島氏の「悪代官」振りがあまりにリアルに描かれたせいか、ネットでは、「朝日新聞社こそ全館禁煙にせよ」とか、「これだから自民党はダメ」といった書き込みが多数みられた。


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